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働く上で大切なこと

2018/08.9

はじめまして、ライターのLocoです。
簡単に自己紹介させていただきます。
私はある通信事業系の大手企業に新卒で入社し、その後20年以上勤めていたのですが、体調不良が理由で退職。
その後1年程経過して再就職をし、現在は小さな会社の社員として毎日楽しく働いています^^。

 

大手企業ってどんなところ?

 

まず、大手企業という定義は特に明確な線引きはなく、
中小企業より大きな規模の会社が「大企業」と位置づけされています。(&誰もが知るような会社)
皆さんは、大手企業ってどのような印象がありますか?

 

一般的には


【メリット】
・大きな仕事、たくさんのことに挑戦できる土台が整っている。
・安定している。福利厚生などの待遇も優れている。
・業績が安定しており、雇用も安定している。
・ネームバリューがあり働きやすい。
・給料がいい。
・充実した研修制度、資本力、規模の大きさがメリット。

 

【デメリット】
・歯車の1つと化してしまうイメージ。
・スピード感がない。人数が多い分出世が遅い。学閥が存在する。
・安定志向で個人の活躍の場面が少ない。
・キャリアプランの一方、私生活を犠牲にしている印象もある。


こんなところでしょうか。
当然ながら、企業によっても社風も違いますし個人の感じ方もありますから、これが全てではないとしても概ねこんなイメージでは、と思います。

 

私も、「誰もが優秀で、自分のキャリアアップと、会社の業績アップを目標に掲げてまじめに黙々と働いている」っていうイメージがありました。

そこで…。
今回は私が20年勤めていた大手企業についてお話したいと思います。
あくまでも一例としてお読みいただければ幸いです。

 

 

大手企業、その実状は…。

 

会社の規模が大きい分、たくさんの部署が存在し、いろんな人材がいます。もちろん私の居た会社も例に漏れず、いろんな人がいました。

そこで勝手に分類し、命名してみることにします。

 

【キャリア組】
有名大学卒で、社内でも若い内からキャリアを積んで、どんどん役職が上がっていく人

 

【信頼組】
役職はそこそこ、でも上司からも部下からも信頼は厚く、事あるごとに頼りにされている人

 

【いるだけ組】
会議中に寝ていたり、業務時間中にプライベートなことをしていたり、厄介な業務は他人に任せて自分は暇そうにしている人。入社できたらそれでヨシ!もちろん役職やお給料は入社からほぼ変わらず。

 

【喜び組】
あ、これは将軍様の某国ですね(笑)

 

こんな感じでした。入社当時はわからなくても会社に在籍し数年も経てば、こんな人間模様もわかってくるものです。私が若手だったころは自分の仕事のほかにも、「いるだけ組」から、厄介なお仕事も任されていたので、とても多忙でした。

 

そんな中、社内で大規模なリストラがあったのです。

 

さて、リストラの時にターゲットとされやすいのはどのポジションの方々かわかりますか?

会社によって違うとは思いますが、わたしがいた会社に関しては、なんと「信頼組」でした。なぜなら、年齢が上の方も多いのでお給料がそれなりに高いうえに役職が付いていないので辞めさせやすい、という理由です。


「いるだけ組」はお給料が新入社員並みにお安いのでリストラ対象にはならないのです。

業務の中核となる信頼組の、それも経験豊富な年齢が上の方からどんどんいなくなっていきました。キャリア組も信頼組がいなくなったら仕事が回らなくなることは理解していますが、リストラ指示はもっと上層部から下りてくるので絶対的でした。


泣いている間もないほど、若手はますます多忙となり、今まで5~6名で行っていた業務をひとりで行わなくてはならない状況に。

 

その一方で、お給料が安いためにリストラされなかった「いるだけ組」の人たちは、もう“いるだけ”では済まされなくなりました。社内はこれまで以上にピリピリしていて、もう誰にも聞けない、頼めない。そんな中、今更何をしたらいいの?!自分に何ができるの?!という状況に、どんどん肩身が狭くなって…自分から退職される方もいました。まさに自業自得、と言える状況に陥っていったのです。

 

私は、と言えば「信頼組予備軍」でした。


当時の私たちのような「仕事は真面目にするが若手のため役職もなく、お給料も安め」な人材は会社からすると重宝する存在。若手はますます業務過多になっていきました。


ただ、そんな状況でも、私は「できません」とは言いたくなかった。入社時からお世話になった信頼組やキャリア組の先輩方が何十年も積み重ねてきたものや、仕事に対する想いや姿勢を無駄にしたくはなかったのです。

 

 

限界ギリギリの私の選択

 

完全な業務過多で、身も心も疲弊する一方で「なんとかする!」「なんとかしなきゃ!」の一心で取り組んだこと。

それは業務の効率化です。
それまで5~6人で行ってきたものをひとりでこなすには、徹底的に効率化するしかありませんでした。

 

【私が効率化に向けて取り組んだこと】
1)あちこちで同じように管理していたデータを一元管理に変えてデータベース化し、共有化。

 

2)数十ある管理規定類も一括変更。

 

3)他の部門からの問い合わせ対応には、Webを使ってデータベースのデータの検索が行えるシステムを構築。

 

4)定例で報告すべき形を決め、最新データを入れ込めば自動的に報告レポートが作成される仕組み作り。

 

などなど…。

どれも、自分で調べて勉強しながら行ったことです。
研修に行かせてもらえるような時間的な余裕もありませんでしたが、周囲の先輩にアドバイスをもらいながら、なんとか業務と並行することが出来ました。

 

おかげ様で構築した効率化の仕組みやシステムは多くの方に評価頂き、そういう分野でのお仕事依頼が増え、結果的にはますます忙しくなりましたが…(笑)。事務職から総合職に変えてもらえましたし、収入もUPしました。
そしてそのスキルがその後の転職にも有利に働いたことは言うまでもありません。

 

 

スキルアップすると見える景色

 

今振り返って思うことは、私は必要に迫られてスキルアップをしてきました。

リストラされていった先輩方の頭の中にも、ネットでは調べられない何十年間の知識や経験・スキルというものが蓄積されていました。数字には表せない貢献度もありました。
仕事をしていく上での「感覚値」とでも言いましょうか、その知識や経験は絶対的な財産です。すべてが、データ化できるものではありません。

 

仕事をしながら自分で勉強をしてスキルアップすることはもちろん大事なことです。
また、実際に仕事をしながらではないと気づけないこともたくさんあります。ですが、「会社で研修をしてもらえる」「先輩から教えてもらえる」という機会があるということは非常に贅沢で、ありがたい事だと思います。

 

私の場合は、教えてもらう前に先輩たちがどんどんいなくなってしまったこと、研修など存在しなかったこと、からアドバイスをもらいながら自分で調べるしかなかったのですが、今はいろんな教室や講座がありますよね。自主的に情報が取れる、恵まれている環境ではないでしょうか。

知識を得るという時間を買うのも、一つの方法だと思うのです。

 

もし私に最初からこのスキルがあれば、先輩たちのその財産を、少しでも多く分け与えてもらえる時間に充てられたのではないかと。
どんな方法であれ、スキルアップしてから見える景色や感じること、仕事に対して持てる可能性は全然違うものであると、私の経験から断言できます。

 

ここまでで、
「信頼組予備軍」ってただの貧乏クジじゃない?正直者がバカを見ている、って思った方、いらっしゃいますか?

いいえ、決してそんなことはありません^^。

 

今の私があるのは、確実に「会社のリストラ」「いるだけ組」からの試練があったからです。
それに対して逃げずに向き合ったからこそスキルを得ることが出来ましたし、そのあとの人生についても自信が持てるようになったのです。

 

 

働く価値は会社の規模ではない

 

このご時世、人気の職業が「公務員」だとか。
「終身雇用で、安定していて、大企業だから安心」そういう価値観もある中で、私は働く価値は、会社(職場)の大小では決まらないと思っています。

 

・大きくても小さくても、常に自分を高める努力ができること。
・自分はこうありたい!という想いを芯に持ちつつ、環境に合わせられる柔軟性を持つこと。
・何事もポジティブに捉えられること。

 

が大切だと思うのです。
今の職場環境に不安や不満がもしあるとしたら
スキルアップのために、今、自分が出来ることに向き合うこと。
これが、将来きっと役に立つのではないでしょうか。

そしてどんな出来事も、捉え方によってどうとでもなります。
「貧乏クジ」など、存在しないのです^^!


ライター:Loco

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