皆さん、こんにちは。
元事務のライター、山田です。
今年はコロナウィルスの影響で小学校、中学校、高校の夏休みが短縮となり、夏の暑い盛りにも関わらず登校する地域も少なくありません。
私の住まう町でも、窓の下を笑いさざめきつつ歩いていく子どもたちの姿が見られます。
夏休み、もっと遊びたかったろうな、そう感じる一方で、子どものころの私はこの時期、なにをしていたかな、とふと思いを馳せたりします。
この記事を書いているのは8月の下旬。
まだ夏休み中。しかし、残りわずかとなった夏休みで学生時代の私が考えていたこと。おそらくそれは。
だったかもしれません(;’∀’)
私には妹がいて、物事をなんでも計画的に進めるタイプのこの妹は、夏休みの終わりに宿題の山を見て悶絶している私に実にクールにこう言っていました。
「大丈夫だよ、残っている宿題の量を日数で割って、その分だけ毎日やれば終わるよ!」。
・・・・。ぐうの音もでません(笑)
私も妹のようにちゃんとしていればこんなあたふたもしていなかったろうに、と後悔しつつ、それでもまだだらだらと宿題に手をつけられない・・・そんな困った子どもだった自分。
思いだすと、なんともまあしょうもない、とがっくりします。
しかも大人になった現在、子どものころのその気質がどうなったのか、と振り返ると、大人になってもぎりぎりにならないと動けない性格はまったく変わっていない(笑)
こんな私を誰か叱ってくれ!!
というわけで、今日は、
「どうしてもやる気が出ない」
「やらないといけないのに動けない」
「あと一歩踏み出したいのにできない!」
などなど、あと少しのパワーがほしいとき、自分を奮い立たせたいときに叱咤激励してくれるような、そんな名言をご紹介したいと思います!
(言:坂本龍馬)
坂本龍馬=
幕末の志士。敵対する長州藩と薩摩藩に手を結ばせ、薩長同盟を成し遂げた大政奉還の立役者。
以前にも坂本龍馬の名言を取り上げさせていただきましたが、今回もこれはなかなか!と思ったので載せさせていただきました。
というか・・・私の困った性格を見て言ってくれているのでは?と思うほど実に的確な言葉です。
そう、龍馬の言葉は教えてくれているのです。
ぐずぐずすることで、失われるものがあることを!
それはそう、「時間」です!
宿題をやったとしてもやらなかったとしても時間は失われていきます。そこはどうにもしがたい現実なのです。
しかし、宿題とは結局やらなければなりません。やらずにぐずぐずしていたとしても後々やらなければならないのです。
つまり、宿題という一つの行動を完了するのに必要な時間を考えたとき、ぐずぐずやらなかった場合はやりたくないとごねていたぐずぐず時間+実際に宿題をいやいややった時間とで、素直にやっていたときの数倍かかってしまうことになります。
こんな時間の使い方をしていて、自分は大馬鹿者でないと言えるだろうか。いや言えない!
そしてまた、この言葉はこうも言っているように思います。
「自分がやろう!という意志のもと行動は起こすべきだ」と。
宿題なんてそんなに「やろう!」と気合を入れてやりたいものでもありませんが、いやいややったことは驚くほど身になりません。
「これをやることで身に付くもの」
「これをやった先になにがあるのか」
と目的意識を持って行ったことほど、記憶にも能力にも残るものです。
つまり、心のある行動をしないと無駄になるよ、とこの言葉は教えてくれていたんですね!
そしてこのいやいや行動することの無意味さを語っている偉人がこんなところにもいたのです!
(言:与謝野晶子)
与謝野晶子=
女性の官能的な情念を見事に歌い上げた「みだれ髪」や、日露戦争へと召集された弟を思い歌った「君死にたまふことなかれ」を代表作とする女流歌人。
教科書にも載る有名な歌人である与謝野晶子は当時としてはかなりアクティブな女性だったようで、良妻賢母が良しとされる時代の中で、女性への教育の大切さを訴えた評論家としての顔も持つ方でした。
そんな活動的な方ですから、家庭的な面はあまり感じられないな、などと思ってしまいますが、夫である与謝野鉄幹との間に12人の子どもを設けるなど、母としての顔も持っていたようです。
いわゆる「働くお母さん」の先駆け的存在だったのではないでしょうか。
そんな与謝野晶子の残したこの言葉を聞くと、令和の今にも通じるエネルギーが込められている、と感じます。
おそらく今の時代より選べる仕事は少なかった時代です。そんな中、自分の意志を持って仕事を得ることの大切さを、男尊女卑の時代に女性が言った、ということにとにかく感動します。
しかし、与謝野晶子は別に「やりたくないことなんてやる必要はない」と言っているわけではありません。
事実、夫の与謝野鉄幹の収入が思わしくなかったとき、来る仕事を選ばずこなし家計を支えた、という話も残っていますから、与謝野晶子自身、やりたくないことだってやらなきゃいけないことはある、と思っていたのではないでしょうか。というよりも、仕事の質よりも家計を支えることの方が彼女にとっては重要だった、ということでしょう。
宿題も実は同じなのかもしれない、と私は思います。
宿題自体は面倒であり、やりたくもないことです。
しかし、宿題をやることで新しい知識が増えたり、内申点が上がって進路が有利になったり、など得られるものも実はたくさんあります。
仕事も同じですよね。困難で面倒な仕事は数多くあるけれど、それらをやることで誰かが助かったり、将来的に大きな仕事に繋がったり、とその仕事の後ろに道が開けていることだってあります。
だったら、今目の前にある宿題だって、仕事だって、いやいややる、というマインドではなく、この先の未来のためにやる気を持って取り組んだ方が、それこそ精神の健康に効いてくると思いますよね!
いまだに嫌な仕事は後回しにしがちな私ですが、与謝野晶子のこの言葉を思い出すたび、背筋がぴっと伸びる気がします。
そしてまた、やりたいことがあるけど今一歩勇気が出ない、という場合にも背中を押してくれるパワーがこの言葉にはあります。
でもまだ背中を押してくれるにはもう一つ強い言葉がほしい・・・。
そんなときに効いてくる言葉をご紹介しましょう!
(言:伊達政宗)
伊達政宗=
東北最強とされる戦国武将。天然痘により右目を失ったことから、「独眼竜」と呼ばれ、現代の創作物にも数多く取り上げられている。文武に優れ、外国との交流も積極的に行っていた。
隻眼でありながら合戦に挑み続ける。
後世の創作物による影響も多分にあるとは思いますが、不安定だった東北の諸国を次々と攻め滅ぼしていく手腕、ときには冷徹な顔を見せながらも、自分の芯を曲げずに突き進む伊達政宗の生涯を振り返れば、伊達政宗が愛され続けるのも納得です。
そんな政宗が残したとされるこの言葉は、まさに戦国武将らしい一言だなと感じます。
少し気を抜けば他国に攻め落とされる危険もある戦国時代。
時流を読む力を駆使して生き抜いていかなければならなかったこの時代において必要とされたのはやはり「スピード」だったのでしょうね。
現代においてはそんな一瞬の隙が命運を分ける、というような命に係わる事態はそうそうありませんがそれでも、考え過ぎた結果ライバルに先を越されてしまったり、一瞬の躊躇でチャンスを逃してしまったり、といった場面は存在します。
「あのとき電話していたら」
「もっと早く決断できていれば」
なんて、自分の優柔不断ゆえに後悔することも珍しくないですよね。
けれど、悲しいかな、時間は戻りません。
だからこそ思いついたときにすぐ行動すべきなんですが・・・なかなか難しいですよね。
だったら、こう想像してみましょう。
ここが、戦国時代だったら?
「うーん、今、攻めとくべきかな?いや~今は時期じゃないよね」
なんて悠長に言えるでしょうか?
「時期じゃない」
「お金が足りない」
「面倒くさい」
とうだうだ考えているうちに時が過ぎ、気が付いたら敵に追い詰められて絶体絶命!になりかねません。
もちろん、今は決断が遅れたからといって本当に命が尽きるような時代ではないので、そこまで気負う必要はないと思います。
しかし、心のどこかに、
「思いついた今やらないと命運尽きるかもしれん!」
と戦国武将の魂を抱いて行動することで、未来の扉が開くこともあるかもしれません。
もしも今、悩んでいることがあったら是非一度、自分は戦国武将だ、と想像してみてください。
決断する勇気がわいてくるかもしれませんよ。
生きているとそうもいつもいつも頑張って動けなくて、ついつい怠けてしまったり、できない言い訳をしてしまったりすることはあります。
でも、そこを乗り越えるとびっくりするくらい世界が開けることを、偉人たちはその生涯で教えてくれています。
案ずるより産むがやすし、とも言いますし、ぐずぐず立ち止まるよりもとりあえず動いてみる、というのが実は一番選びやすい簡単な手段なのかもしれませんよ!
ということで、最後に私の大好きなこの言葉をお贈りしてお別れしたいと思います。
Don’t think. Feel (考えるな、感じろ!:映画「燃えよドラゴン」より)
【ライター:山田 ゆい】