こんにちは、すみれです。
私はイフキッズアカデミーのほうでも広報担当をしていまして、
こちらの「イフアカデミー事務エキスパート講座」のコラムも担当することになりました。
どうぞよろしくお願いします。
こちらのコラムでは「働く女性に向けて、キャリアアップのために」私自身の経験をもとにお伝えできることがあれば、と思い書いています。
今回は、「育児と仕事を両立するためにはどうすればいいか」について。
女性が仕事をする中で、大きなターニングポイントとなるのが「出産」です。
ひと昔前はそれが「結婚」でした。寿退社という言葉もあるように、結婚したら女性は会社を辞めるのが定番だった時期があったのです。
結婚は「男女共通のイベント」ですよね。それに比べ妊娠・出産は、女性の一大イベントです。そしてその一大イベントを迎える女性には、働く上でさまざまな選択肢が存在します。
例えば、
1)出産後、退職し子育てに専念する
2)出産後、育児休業を経て職場復帰する(元のポジション)
3)出産後、育児休業を経て時短社員やパートとして復帰する
4)出産後、通いやすい、または勤務形態の違う別の会社に転職する
5)出産後、いったん仕事をやめフリーランスで自宅開業する
など、割合の多い少ないは別として、人によってはもっと違う選択肢もあるかもしれません。男性の場合は、妻の出産によって生活スタイルは変わったとしても「働き方を変える」という人は圧倒的に少ないのにね(笑)。
そこで、必ず話題にあがるのが「育児と仕事の両立」です。
もちろん夫婦間での協力体制は必須ですし、最近は育児に対して理解の深い男性が増えてきているように感じますが、待機児童問題に象徴されるように、出産後の職場復帰に必ず子どもの預け先が確保できることが前提となります。
また、預け先を確保できたあとでも今まで通りの働き方が出来るとは限りませんから、
やはり先を想定したさまざまな準備は必要になってきます。
そこで、育児と仕事を両立するためにできることをいくつか。
① 社内に事前に根回しをする
妊娠中の働き方をはじめ、産休を取ることや、復帰する意思のあることは事前に伝えておきましょう。自分がどのように職場に貢献できるのかを伝えたうえで、理解を得られることは今後の働き易さにもつながります。
② 夫婦の協力体制
共働き生活では、夫婦の連携が大切。夫婦間でどのような生活になるかをシュミレーションして役割分担なども話し合っておくことが大切です。ママだけでなく、パパにも心の準備が必要なのです。また、余裕のあるうちにパパが家事の練習をしておくこともおすすめです。パパは出来なくて当たり前。褒めて伸ばし、気持ち良く分担する体制を作りましょう(笑)。
③ 保育園と職場の通勤シミュレーション
保育園選びの重要なポイントのひとつに、「送り迎えがスムーズにできる場所にあるか」です。もちろん自治体やタイミングによっては希望の園には入れないこともあるかもしれませんが、働く母は時間との闘い。通勤、退勤時にどのくらい時間がかかるかをシュミレーションしておくことが心の余裕にもつながります。
④ おばあちゃんは強力な助っ人
なにより誰より一番強力な助っ人が、おばあちゃん(実母・義母)でしょう。
発熱による急なお迎えだけでなく、例えばインフルエンザなどで1週間登園禁止になることもよくあることです!頼める環境であればお願い出来ると、とても心強いです。
慣らし保育中に一緒にお迎えをしたり、園に必要な物などを伝えたり、預かってもらう際にスムーズに引継ぎが出来るよう、事前に根回しをしておきましょう。
⑤ 病児保育、ファミリーサポートの登録
保育園では、熱が37.5℃以上あると預かってくれません。
また朝は元気でも急に発熱することも小さい子にはよくあります。
でも仕事は休めない、すぐに迎えには行けない…
そんな、いざという時のために登録をしておくと安心なのが、病児保育やファミリーサポート(略してファミサポ)です。各自治体によって登録方法や使用方法は異なるので、早めの確認をおすすめします。
⑥ 民間のサービスの利用
病児保育やファミサポ以外にも、民間のベビーシッターサービスや託児所にお願いするというのも一つの方法です。行政のサービスを使うよりは割高になることが多いですが
それでも、いざというときには助かる存在ですし単発で利用することも可能です。
個別に対応してくれることは充分な価値があると思います。
⑦ 授乳方法を検討する
男性にはあまり想像できないかと思いますが、母乳で育てるかミルクで育てるか、断乳をどのタイミングでするのか、は仕事をするうえでも結構大事な要素になってきます。
もちろんそれぞれに正解は無く、各お母さんの判断で良いと思います。
が、仕事をするということは日中に母乳での授乳ができないということになります。
中には冷凍母乳などを預けて、それを哺乳瓶で飲ませてくれる園もあったりしますが預け先によっても異なると思います。
また、母乳育児中は胸が張って痛くなることもありますので、圧抜きが必要です。
それが出来る職場環境なのか、も含め
母乳だけで育てていくのか、ミルクだけで行くのか、はたまた併用で行くのか、いつ断乳するのか、などよく考えておくと良いと思います。(とはいえ思い通りになかなか行かないものですが…※経験者)
⑧ 子どもに保育園に通うことを説明する
生まれてから今までずっとお母さんと一緒だったのに、ある日突然知らないところに連れてこられた上に、離れることになったら、「え!ママどこ行くの!?行かないで!!!」と、子どもは大パニック。そうならないために、慣らし保育というものがあるのですが、事前に親子で心の準備が出来るように、ちゃんと子どもに説明しましょう。ポイントとしては「仕事に行っちゃう」「ママと離れなきゃいけない」ではなく「もうすぐ保育園行けるね!」「お友達たくさんできるね」「楽しみだね」など前向きに伝えることです。不思議なことに、0歳児でもちゃんと通じるんですよ!
以上、産休中にできることを書き出してみました。
まだほかにもあるかもしれませんが、私はこの辺の方法で乗り越えました。
ポイントは、自分ひとりでどうこうしようと思わず、借りられるならどんどん周囲の手を借りて良いということ、子どもの預け先はたくさんの選択肢を用意しておくこと、です。
あと、一番大事なのは夫にも当事者意識を持ってもらって巻き込む!(笑)
復帰するにあたり「育児と仕事の両立」は、多くの女性が向き合うテーマかと思います。
中にはとっても器用で、何でもソツなくこなすスーパーウーマンもいるとは思いますが全員がそうじゃないですよね。
であれば、まさに「勝負は産休が明ける前に!!」です。赤ちゃんは突然生まれるわけじゃないですから(笑)周囲とのコミュニケーションをしっかり取り、事前準備やシュミレーションしておくと心の余裕に繋がりますよ。
ライター すみれ